アテネ五輪で見た吉田沙保里選手に憧れてレスリングの世界へ

 

ヘレンマルーリスさんが吉田沙保里選手を知ったのは、

何と2004年開催のアテネオリンピック

 

そのころすでにレスリングを習っていたヘレンさんは当時12歳。

両親から

レスリングを辞めなさい

と言われていたようです。

 

女の子だから?レッスン費の問題?

はっきりした理由は分かりませんでしたが、

12歳の女の子が両親から習い事を辞めなさいと言われたら、

普通従わざるを得ないと思うのですが、

 

アテネオリンピックで金メダルを獲った吉田選手を見て、

「この人みたいに強くなりたい」と強い憧れを抱いたそうです。

 

その気持ちを胸に両親を必死に説得。

きっと説得しただけでなく、納得してもらうためにも、

レスリングの戦績もしっかり出せるよう練習もいっぱいしたのではないでしょうか。

実際、全米オープンでは何回もチャンピオンになっています。

 

そして、2011年の世界選手権で、初めて吉田選手と対戦します。

もちろん、フォール負けで試合は終了したのですが、

普通に考えて、憧れだった選手と戦えるなんて、

なんてすばらしい体験なんでしょうか!!

 

「あなたに憧れて、今日まで頑張ってきました」と、

吉田沙保里選手に伝えたことはあるのでしょうか?

もしそれを吉田選手が知ったら、すごく喜ぶはずです。

 

それでも、ヘレン選手はそこで終わらないんです。

そもそもレスリングを愛しているからでしょうね。

 

負けたことで、ヘレンさんは思うのです

吉田沙保里に勝ちたい」と!

 

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霊長類最強女子を倒すまで

 

2015年の世界選手権では金メダルを獲ったヘレンさん。

あれ?吉田沙保里選手は??とおもいますよね。

 

2015年に、吉田選手は今までヘレンさんと同じ55kg級で戦っていましたが、

リオオリンピックでは55kg級自体がなくなりました。

 

よって、その準備のために、吉田沙保里選手は53kgに階級変更していたので、

直接対決はできませんでした。

 

そこで、ヘレンさんは決断します。

 

「リオ五輪でサオリ(吉田選手)と戦うため、

私も53kg級に階級変更する」

 

吉田選手でさえ、オリンピック対策で

階級変更を1年以上前にして備えているにもかかわらず、

ヘレンさんは吉田選手に勝つためだけに、

オリンピック開催1年前を切っていたにもかかわらず、

食事制限をしながらの過酷な減量生活を送り、

53kg級でリオ五輪へ出場を果たしたのです!

ヘレンがリオ五輪に語った深い言葉は次のページへ